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アレルギー体質になるメカニズム
最新の研究結果では、生後数か月間にアレルギー体質になるかどうかが決まるとされています。統計的には、幼児期に細菌やウイルス感染が多いほどアレルギー疾患の頻度は低く、また細菌由来の毒素の多い環境で育つほどアレルギー体質になりにくいことがわかっています。そうかといって、昔は不衛生な環境で育つために乳児死亡率が高かったのであり、一概に不衛生な方がいいとも言えません。
新生児の全身のリンパ節(首や太ももの付け根など、炎症を起こすとぐりぐりと腫れるところ)にはT細胞という細胞がたくさん存在します。細菌やウイルスなど病原性を持つ物質が体内に入ってその情報がリンパ節に伝わると、T細胞は1型ヘルパーT細胞に変わります。一方、ダニや花粉など病原性のない物質が体内に入ったことがリンパ節に伝えられると、T細胞は2型ヘルパーT細胞に変わります。
1型ヘルパーT細胞はB細胞(主に骨髄由来で、感染防御を担う抗体を作る細胞)に病原体を攻撃するためのIgG抗体を作らせます。一方、2型ヘルパーT細胞はB細胞にIgE抗体を作らせて、そのはたらきで、喀痰で気道内から、あるいは下痢をして消化管内から異物を排除しようとします。
これらの1型と2型のヘルパーT細胞は互いに抑制しあう性質があり、リンパ節の中で陣取り合戦をして、小児期にどちらかが多い状態で固まってしまうと、以後その状態は変わりません。大人になると、リンパ節全体で2型ヘルパーT細胞の総数が大きく増減することはなく、環境を変えてもアレルギー体質から非アレルギー体質に変わることはないのです。
- by admin
- 2008年05月12日 16:02

